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日本弁理士会、医薬・バイオ特許事例研究会は、バイオテクノロジーや医薬分野における特許権の取得及び行使に関し、研究する任意団体です。現在会員は、100名程であり、最先端の情報に基づき、バイオや医薬関連の発明の諸相について、質の高い議論ができる環境となっております。

Bio Patents Research Group is voluntary organization in JPAA (Japan Patent Attorney Association) to research on obtainment and execution of patents in the field of biotechnology and pharmaceuticals. We currently have approximately 100 registered members to ensure high quality discussion on various aspects of biotechnology and pharmaceuticals related patents based on cutting edge information.             

2010年7月31日土曜日

【新・第6回】欧州司法裁判所2010年7月6日付けMonsanto事件(CaseC-428/08)


日時2010年8月6日(金)18:30-20:30
場所弁理士会館 
報告者遠藤朱砂先生(アクシス国際特許業務法人)
テーマ欧州司法裁判所2010年7月6日付けMonsanto事件(CaseC-428/08)
内容遺伝子発明の保護の及ぶ範囲について、その特許性の根拠となった遺伝子の機能から考察して、その遺伝子を含む大豆(食料)の輸入が侵害か否か判断されました。Monsanto社は、特定の除草剤に対し耐性を有する遺伝子特許を欧州で取得していますが、アルゼンチンでは取得していませんでした。アルゼンチンからその遺伝子を含む大豆を輸入した商社に対し差し止めが提起された事件です。
資料判決文英語訳、モンサント社オピニオン英語訳、参考資料は下記サイトからダウンロードできるようです。
http://curia.europa.eu/jurisp/cgi-bin/form.pl?lang=EN&Submit=rechercher&numaff=C-428/08
特許番号はEP0546090です。モンサント社は「モンサント(企業)」としてウィキペディアに紹介されています。
コメント(報告者より)以前、小林智彦先生が発表されたカナダ、米国におけるモンサント事件と類似の行動様式です。巷ではモンサントポリスという言葉もささやかれているそうで、特許権を利用した事業展開の方法として興味深いものがあります。遺伝子特許の権利範囲について、ご興味がおありのかたはどうぞご参加ください。