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日本弁理士会、医薬・バイオ特許事例研究会は、バイオテクノロジーや医薬分野における特許権の取得及び行使に関し、研究する任意団体です。現在会員は、100名程であり、最先端の情報に基づき、バイオや医薬関連の発明の諸相について、質の高い議論ができる環境となっております。

Bio Patents Research Group is voluntary organization in JPAA (Japan Patent Attorney Association) to research on obtainment and execution of patents in the field of biotechnology and pharmaceuticals. We currently have approximately 100 registered members to ensure high quality discussion on various aspects of biotechnology and pharmaceuticals related patents based on cutting edge information.             

2010年11月1日月曜日

【新・第8回】遺伝子特許取得とMyriad事件、およびKSR判決後の自明性ガイドラインの説明


日時2010年11月8日(月)18:30-20:30
場所弁理士会館(部屋については1階の案内板をご覧ください。)
報告者中村義哉先生、Ryan Chirnomas先生、服部健一先生(WESTERMAN HATTORI DANIELS & ADRIAN, LLP)
テーマ遺伝子特許取得とMyriad事件、およびKSR判決後の自明性ガイドラインの説明
内容米国法は単離した状態の天然遺伝子を特許することを認めていますが、近年判決されたMyriad事件で、地裁裁判官は、単離されたDNAが保護対象であることを否定しました(現在同事件はCAFCへ控訴直前)。この問題はすでに国内メディアを巻き込み、特許業界外からも注目されています。この勢いで連邦最高裁判所まで持ち込まれると、バイオテクノロジーおよびヘルスケアー産業に大きな影響を与える可能性があります。このMyriad事件の実体的な争点に触れ、紹介します。また、単離されたDNA配列に関する方法クレームの問題についても、Bilski判決との関係で説明します。2010年9月、KSR判決後のCAFC判例をもとにTeaching pointsをまとめた自明性ガイドラインが発表されました。同ガイドラインはバイオ医薬分野の判決が多く掲載しており、事例としておさえておく必要があります。その中から、おさえておきたい判例を幾つか紹介します。
資料Myriad事件の判決は下記リンクからダウンロードできます。なお、保護対象の議論は、96頁以降です。
http://www.patentlyo.com/files/myriad-opinion.pdf
KSR判決後の自明性ガイドラインは下記リンクからダウンロードできます。
http://edocket.access.gpo.gov/2010/pdf/2010-21646.pdf
コメント(報告者より)